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過去の名著から思わぬ発想を得られるかも。

マネーはこう掴む

 

 

為替のレート「114円39銭から44銭で取引されています」は1ドルを売りたい人の一番高い買値が114円39銭、買いたい人の一番安い売値が114円44銭だということです
デリバティブと言ってもいろいろありまして、代表的なのは先物、それからオプション金利スワップといったものです
大部分のお金を現金で保有しておいたまま、ごく一部のお金を証拠金として使い、先物を売り立てるのです。これで十分な利回りが出る
現物取引というのは値段を決めるのが今日、決済も今日。先物取引というのは値段を決めるのは今日、決済は将来の取引なのです
「売る」取引の反対の「買う」取引ですから、これを反対取引と言います
1兆円買う分の10%が倒産したりすると大変なことになってしまうので、株を買おうと思う会社の信用リスクも分析しないといけません。しかし、日経225といった指数の先物を買っておけば、そういうエネルギーも必要ないのです
最初の頃のヘッジファンドとうのは、ディレクショナルと称して株が上がるか下がるか、金利が上がるか下がるかといった、私がモルガン銀行社内でやっていたような単純な勝負が多かったのです。実は単純なものの取引のほがよほど難しいし、正しい判断をしたときの利益は大きいのですけれどね
もし為替の先物がなければ、トヨタは1年間、ドルが上がりますように、上がりますようにと神頼みするしかありません
自分たちの利益をプロテクトするためには、為替の先物という一種のデリバティブを使う必要があるのです
ヘッジファンドは日米金利差が開いたとき、何をやっているのでしょうか?実はドルの先物をやっているのです。金利差がものすごく開いてくると、ドルの先物の値段が下がってくる。例えば極端な例ですが、1年先のドルが70円になる。そうしたら私は1年先のドルを大量に買うと思います
為替というのは極論すると「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の世界
28円儲かる。1ドルを1年前に約束した取引の70円で決済して、そこで70円で得た1ドルをその日の直物の値段98円で売るわけですから
115円で売っておいて、1年後110円で買い戻すから5円が手元に残る。これを換算すると、4.8%という円金利より高いドル金利を払ったとしても、この5円の儲けで相殺されるわけです
これだけ日米、日英経済格差が広がってしまったのだから、米英のホテル代が円貨で1泊20万円になってもおかしくないのに、3万円程度で泊まることができる。まだまだ円が高すぎるのだと私は思うのです。その高すぎる円のせいで「円でモノを売る」ことが不利のままであり、経済が回復しないのだと私は思います
円高は日本名の付いた企業にはOKであっても、日本国民にとってOKではないのです
一般の個人が何ができるかというと、今、流行りの外為証拠金取引がまず考えられます
ポイントはレバレッジが効くということです。大儲けがあるということは、大損もあるということです
【ドルでの運用利息】から【円の調達利息】を引いたものが、スワップポイントというものです
100万ドル持っているということは、10円下がると1000万円損をするということです。200万円の証拠金を入れておいたから、それがなくなればハイサヨウナラ、というわけではなくて、800万円、あとで追徴されます。まさにハイリスク・ハイリターン商品です
ドルは金利が高い。その1日分の運用益が入ってくる。円の支払金利は、今はほぼゼロ、その差から生まれるのがスワップポイントです
銀行間ドル直先スプレッド。1ヶ月先の先物のドル/円というのは直物からd、ダウンのことですね。マイナス0.409、すなわち1ヶ月先の先物のドルは、直物より40銭9厘低く取引されているということです。幅はこういうふうに取引されているのです
債券先物取引は、個人投資家金利上昇期に儲けようとするとき、使える唯一の手段だと思います
1枚136円08銭だった債券先物の価格が136円09銭になった。1ベースポイント動きましたね。1枚買っていた人は、これで1万円儲かったということになります
1ベーシスポイントが1万円。1枚が1億円ということを覚えておいてください
デリバティブと不動産の違いは売り主が逆転しただけ)
ここで一つ重要なことは、先物ですから、売りが先にできるということです。どちらも同じ12月20日に決済するわけですから。先に12月20日付けで売っておいて、明日12月20日付けで買い戻せば、債券はチャラで利益分の現金だけが残るわけです
10年の金利が0.9%というここまで低金利のときに、債券先物を売るということは、11章で説明するコールオプションを買ったことと同じ経済的意味があります。長期金利が0%以下になるわけではないのですから、こういうときに債券先物を売るというのは、結構リスクリターンを考えると魅力的な取引だと思います
12月ものを買い戻して同時に3月ものを売る。これを限月ロールオーバーと言います
「債券を買う」というのは、お金の運用なのです。一方、「債券を売る」というのはお金の調達なのです
イニシャルマージン(当初証拠金)という、100万円だけあれば取引が開始できます
追加証拠金、これはバリエーションマージンと言いますが、入れないと強制的にポジションをクローズさせられてしまいます
1年間、神様にお祈りしているだけでなく、債券先物を買っておけば、金利が上昇しても計画時の収支計算、少なくとも金利支払いを含めたコストサイドをほぼ固めることができるのです。これこそ金利上昇時に備えたヘッジなのです
日本には東京、大阪、名古屋の三大証券取引所の他に、福岡、札幌の二つの地方取引所があります。東芝の株が東京では1000円で売買されていて、福岡で700円だったら、私ならすぐ電話で福岡で東芝株を買って、東京で売ります。このような取引を裁定と言います
日経225の先物価格も、マーケットが予想している日経のレベルではないのです。株の場合は、短期金利と配当金、それらの要素で決まってしまいます。6月とか9月とか、この先の値段をマーケットが予想しているのではないのです
金融先物とは、3ヶ月の金利先物のことなのです
例えば2007年12月の第3水曜日。この日から3ヶ月間の金利は、100からこの清算値を引くと出ます。日経新聞によると0.81%となるわけです
個人投資家にも使いうる商品があります。その代表的なものが、これから説明する日経225先物という商品です
他に日経225のオプション。それから、将来的には債券先物、債券先物のオプション、これらは魅力的な商品ですし、個人が取引をしてもおかしくない商品だと私は思います
レバレッジを1倍か2倍、多くても3倍程度に抑えることのできる人、自分をコントロールできる人にとっては非常に有効な商品だと思います
ですから日経225先物を取引するということは、将来、日本の景気が良くなるのか悪くなるのか、それを当てる頭脳ゲームなのです
景気が将来良くなると思えば、日経225先物を買う。景気が悪くなると予想すれば、日経225先物を売る
日経225先物を1650万円で1枚買うということは、日経平均を1650万円分買ったのと同じなのです
日経225先物をすべて10分の1にした日経225ミニという商品があります。きっと証拠金は100万円とか、そんなものでしょう
「日経225先物を買って、国債先物を売る」。または「日経225先物を売って、国債先物を買う」。それだけでポートフォリオの構築になります
景気が良くなるなら「日経225先物を買って、債券先物を売る」、逆に景気が悪くなるなら「日経225先物を売って、債券先物を買う」。つまるところ、これだけです
始める前に一度シミュレーションをやってみてくださいね
日経225先物の値段が10で、日経225ミニが103だとします。だとしたら、私は日経225ミニを10単位売って、同時に日経225先物を1単位買います。確実に儲かります。どちらも225社の平均に連動しているからです。こういう人が増えると、日経225ミニの値段は下がり日経225先物の値段に収束していきます。どちらか大きい取引のほうに収束していくのです
日経新聞の金融欄、建玉(けんぎょく)は304372と書いてありますが、これは反対取引がされておらず、残っている取引の枚数です。30万4372枚残っているということです
その左側に、売買高118184とありますが、この数字は、この日のうちに11万8184枚取引されたということです
マーケットというのは、取引量が多い、厚い市場が一番効率的ですから、取引をしたい場合はこの限月(げんげつ)で取引するのが一般的です
このシカゴ市場の終値近くでスタートする東京の日経225先物市場と、東京現物株の市場は、裁定者の存在によってシカゴ市場の日経225先物市場に近い数字で始まります。その点において、現物取引のみをされている方も、シカゴ市場の終値をチェックすることは重要だと思います
「日本人が将来食べていくために、金融業は非常に有力な産業だ」という観点、「外国のお金を日本に導入するために」という観点から、東京金融市場の活性化は非常に重要なプロジェクトだ
個人投資家はオプションの買いだけやっていたほうがいい。売りは危ないのです。
損益のチャートです。これだけは絶対に覚えておきましょう

 

プットオプションコールオプション、そして「現物を買う」ということを組み合わせることで、自分の思うような損益表が作れるということです
決済日が近くなることによって、価値が下がっていくことをタイムディケイと言います。オプションの時間価値の減少ということです
元の取引のマーケットが大きく動くと、オプションプレミアム料も上がってきます。マーケットが大きく動くことを、ボラティリティーが上昇すると言います
日本は欧米に比べて、デリバティブマーケットがものすごく遅れています。ここで競争力の増強ができないと、日本のマーケットが欧米に近づくのは本当に難しい。海外からお金が入ってこなくなり、資産価格も土地の値段も株価も落ちていく。日本経済は沈滞して、失業者が町にあふれるという構図になってしまうと思います
サブプライムローン問題が起きたことで、資産価格上昇が「緩やか」ではなく「急上昇」となってしまう可能性が出てきてしまったと思うのです
こうなるとバブルの再発です。1980年代後半、日本には過剰流動性が存在しました。本来なら日銀がお金を吸収しなければならなかった時に、87年のブラックマンデーが起きてしまったのです。各国の中央銀行は事態を収めるために、「吸収」すべきお金を逆にさらに「供給」せざるを得ませんでした。その結果、世の中にさらにお金が充ち溢れ、貨幣価値が下がって資産価格が跳ね上がってしまいました。今回も世界中に過剰流動性が存在しており、各国の金融当局が過剰流動性対策をしている最中にサブプライムローン問題が起こり、各国の中央銀行は金融緩和をし、お金を供給せざるを得なかったのです。ブラックマンデーの代わりにサブプライムローン問題です。貨幣価値下落による再発の可能性まで出てきたと申し上げたのは、そのような事情です
日本人の「悲観主義」が正しかったのか?今をチャンスと見たアラブ人や中国人の見方が正しかったのでしょうか?今は「危機」か「チャンス」か、歴史が証明してくれます。私は、当然「チャンス」派です