ビジネス本を立ち読みしよう

過去の名著から思わぬ発想を得られるかも。

日本の工芸を元気にする!

 

日本の工芸を元気にする!

日本の工芸を元気にする!

 

 

一番驚いたのが生産管理という概念がまるでなかったことだ

日産自動車の「Be-1」などのヒット商品を生み出したことで知られるコンセプターの坂井直樹さんが書いた『エモーショナル・プログラム バイブル』(英治出版)がある

粋更とは何か、粋更が顧客に提供するのはどのような価値かというコンセプトワークに始まり、雑誌や写真集、さまざまな物の中からそのブランドらしいものとそうでないものを選り分けるイメージコラージュまで、シナトに道案内してもらいながら一から行った

粋更の飛躍を裏で支えたのが、商品管理や入出荷、財務会計、業務システムといった会社の仕組みである。と言っても、決して飛び抜けて高度なものではなく、企業としてはごく当たり前のレベルなのだが、中小企業ではこれがなかなか難しい

まず、財務会計だが、私が入社した時点では部門別の損益さえ正確には把握できていなかった

コンサルティングを行うときも、まずは業務フローの改善や生産管理といったことから着手して、新商品やブランドづくりはその後になる

一つは、中期経営計画書をきちんと書きなさいということだった

良いときも悪いときも年一回は必ずその中計と決算書を持って銀行に行きなさいというのが二つ目の教えである
信頼につながって、万が一のときに必ず助けになる

一度獲得した業務品質や財務は、強い足腰となって経営を支え続ける。無駄な業務や支出、利益に貢献しない事業をあぶり出してカットしたうえで、既存のブランドや商品の製造、販売先についても見直す。新ブランドの立ち上げはその次だ

私が最も大事だと考えるのは、この会社で事業を通じて何をやりたいのか、自分たちにできることは何か、すべきことは何かというビジョンである

中小の靴下メーカーのほとんどは、OEMを事業の柱としている。品質には絶対の自信があっても、海外の製造工場と常に比較され、委託企業などからの価格や納期に対する厳しい要求を受けて現場は疲弊している

粋更では靴下に製造企業名をポップで表示していた。自分たちが自信を持って送り出した製品が、表参道ヒルズにネーム付きで並んでいるのを見て、みんなひどく感激したという

現在の中川政七商店にとってどれぐらいが適正なのかといえば、営業利益率で10%程度というところではないだろうか。もしそれが、20%となれば、どこかで誰かが適正な利益を確保できていないおそれがある

自分ができることを、他の人もできると思わないほうがいい

 

日本の工芸を元気にする!

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