ビジネス本を立ち読みしよう

過去の名著から思わぬ発想を得られるかも。

今ある会社をリノベーションして起業する

 

今ある会社をリノベーションして起業する 小商い“実践

今ある会社をリノベーションして起業する 小商い“実践"のすすめ

 

 

たとえば、過大な借金は元の会社に残したまま必要な事業だけ別会社に移せば、過大な借金から解放されます

リノベーション起業ならば、既存の本屋さんを引き継ぐことができます。資金や労力のハードルはぐっと下がるでしょう。古い書店は、本の仕入れ率が低めに設定されている場合もあるそうなので、そんな取引条件まで引き継げたらすごくラッキーですね

M&A仲介に携わる人から聞いたところ「会社をM&Aで売却して引退したい」と考えて少しでも動いたことのある社長のうち、実際に会社を売ることができる社長は一割に満たないだろうということでした

M&A仲介会社の持っている会社は、大きいものになってしまう傾向もあるでしょう。この点もリノベーション起業向きではありません。当然それなりの対価が必要になります。また、M&A会社に払う仲介手数料も安くはありません。最近では安いところも出てきましたが、それでも最低の仲介手数料で500万円とか1,000万円は必要になるようです

そこには会社の名前だけでなく、代表者の名前や住所まで載っています。その気になれば「会社を引き継がせてほしい」と社長に手紙を出すこともできます

商工会議所などは、事業承継のお見合い窓口を作るなどして、積極的に後継者問題を支援しようとしているので声をかけてみてもいいかもしれません
相手の社長や紹介者は、リノベーション起業ではなく、誰かに会社を”普通に”引き継がせることを想定している場合が多いでしょう。出だしはそれでもかまわないと思います。後にリノベーションへと話を誘導していけばいいのですから

原則では、会社をたたむときの数字で「資産<負債」となる会社を継がされたら、あなたは損をすることになります
そんなときのために、分社手法などで財務のバランスを整えるのです

報酬のもらい方は、毎月顧問料のような形でもらう人と、プロジェクト単位で見積もる人がいるでしょう

周囲のコンサルタントと呼ばれる人たちの様子を見ていると、月換算ならば10万から100万円の報酬が必要になる場合が多いのではないでしょうか

会社の設立や分社の登記には、司法書士の報酬が10万から30万円くらいかかり、さらに印紙代もかかります
公認会計士に会社価値の評価などをしてもらうには20万から100万円ぐらい
会社の破産を弁護士に頼むなら100万から300万円

予算を作るためには、リノベーション後の会社の収益計画が必要です。収益計画があって、たとえば「5年でリノベーションの費用を回収しよう」と決めたら、物件の仕入れや専門家の費用に使える金額はおのずと見えてきます

専門家というものは自分のやっていることを難しそうに見せたほうが都合がいいのです
仕事が取りやすいし、自尊心も満たされます
仕事のやり方も自分のやり方を押し付けたほうが効率的に仕事ができます

裁判所に破産の申し立てをして、借金の返済義務を免除してもらいます。ただし、手元に財産があるならば、そのほとんどを債権者への返済に回さなければならなくなります
融資を申し込んでも審査ではねられる可能性が高くなってしまいます
主なデメリットはこれぐらいです

裁判所を使って強制的に債権者が売却しようとするケース(いわゆる競売)がありますが、実務ではさらに債権者と所有者が協力し合って売却を進めることもあります。所有者が売却活動を行い、債権者が売却金額等を承諾して売買が成立すれば、競売よりも早く高く売れることがあるからです。これを「任意売却」といいます
この任意合売却ならば買い主をこちらで選ぶ余地があります
そこで、社長に協力してくれる人(たとえば親戚など)に売ることができればどうでしょうか

みんなの同意を得ながらプロジェクトを進めていれば、そもそも「詐害行為だから分社を取り消せ」なんて反撃されることにはならないはずです

リノベーション起業で事業譲渡と会社分割のどちらを使ったらいいか、これは専門家でも悩むときがあります。それぞれ細かい差があります。事業譲渡のほうが手軽だけど、会社分割のほうが登記の際の印紙代が安くなるなど

移転するものが大きくなるとき(たとえば不動産があるとか)は会社分割で、移転するものが小さいときは事業譲渡ぐらいの感覚でOKでしょう

では何年分の営業利益を加えるか。それは、その事業や業界の将来性や安定性などによって変わります。たとえば、浮き沈みが激しい飲食業界では1年分、安定した収益が見込める不動産賃貸業界なら7年分といった具合です。買い手が何年で会社購入の費用を回収したいと考えているかでも変わってくるでしょう

 

今ある会社をリノベーションして起業する 小商い“実践

今ある会社をリノベーションして起業する 小商い“実践"のすすめ